住まいは生活の器である と昔から言われています。つまり 生活する人が「家族団らん」と 人生を生き抜くために「活力再生空間」でなければならない。
しかし、私たちは家庭を持つと「 持ち家願望 」が生じる。そして住まいの取得には、メディア等の情報から得る知識で、価格に納得した 外観に満足したと 自分に言い聞かせ、お仕着せの住まいを選んでいる場合が多い。
住まいとは 「建物のハード面」以上に暮す人々の生活と「人生を反映させる心のやすらぎ」を重んじる必要があります。
これから、家を建てようと考えている みなさん!「画一的なカタチになってしまった住宅」からなぜそうなっているのか?「同じ間取りを選んでいるワケを学ぶ」ことから住常識にとらわれない、住まい造りを始めましょう。
人生100年の生活を支えるマイホームとは住まう効用で価値が決まります、マイホームの資産価値を将来のお金の問題解決として考えないほうがいい。住まいは生活の器として人生を生き抜くための心地よい空間でなければなりません。そして、自分らしい生き方を見つけ「アイデンティティ確立」のための住まい空間でなければならない。
住まいは簡単に建替えはできません、平成のバブル期のように住み替え計画も容易ではありません、住まい造りは「人生100年を生き抜く器つくり」です。
「3LDK」とか「4LDK」はLiving Dining Kitchen (リビングダイニングキッチン) の頭文字で、キッチンを含む食事をする部屋が居間としても利用できる「機能的な間取り」を表しています。
この「機能的な○LDK住宅」は、戦後、当時の日本住宅公団(現・都市再生機構)が住宅不足を解消するために、建築家たちが考案した「賃労働者住宅」が始まりです。
モデルにしたのがヨーロッパ の「近代建築の巨匠ル・コルビュジェ」が「 第二次産業革命」以降の労働者たちの劣悪な住環境から、優れた労働者を多く確保するために産業界が中心となり建築された高層階の賃労働者住宅です。
住宅公団が建築した集合住宅は「ダイニングキッチンと二寝室をもつ住戸タイプは“2DK”と呼ばれ、公団住宅(当時)の代名詞になりました」
そして、当時は高度経済成長期でホワイトカラーにとって憧れの住まいであった。
60年以上も経つ「2DK住宅」の発想は、今日、分譲マンションはじめ戸建住宅まで当然のように私たちは受け入れているのです。
古民家とは、一般庶民が住む古い建物である、この「古い建物」が今脚光を浴びています。
古民家レストラン・カフェ、宿泊施設、そして 古民家のリノベーションで趣深い住まい空間に変身させて新たな価値を創造しています。
私たちは何故「古民家」に惹きつけられるのでしょう。古民家には風情がある開放感のある構造や 大きな梁や柱、そして現代住宅にはない天然素材を使用した日本の伝統的な美しさ、日本人たちが普請として完遂した住まいには 息づかいを感じる風格があります。
そして、古民家には知恵を用いて様々な木材を適材適所に使っています、木材を使い分けることで家が長く持つ工夫がされています、古民家には地場で育った太い良材が惜しげもなく使われています。
木材は経年変化により強度が増し伐採されてから100年後が最も強度が増すと言われています。
今まで日本では建てては壊す「スクラップ アンド ビルド」という考え方が推奨されてきた、そのため住宅の平均耐用年数は30年しかありません。しかし住む人びとの平均寿命は80歳を超えています、困ったことに建物寿命の方が短命なんです。
「従来の「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型の社会への転換を目的として、長期にわたり住み続けられるための措置が講じられた優良な住宅(=長期優良住宅)を普及させるため、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が平成20年12月5日に成立し、
平成21年6月4日に施行されました。」